塾のアルバイトは楽しいってよく聞くけど何が楽しいの?
学習塾は、大手のフランチャイズ化された塾から個人経営の小規模なものまで、数多く存在します。それらは、進学塾だったり、補習を中心とするものだったり、生徒の通う目的は実にさまざまです。
学習塾で子どもたちを教えるということは、自分の専門的な知識を伝授することにほかなりません。言い換えると、自分の知識・学習法・能力を子どもたちに伝えていくということです。それだけにやりがいがあり、講師として受け持った生徒の成績が向上した時の喜びは格別なものがあると考えられます。
塾講師のアルバイトは何が楽しい?
塾のアルバイトは楽しいとよく言われます。それは自分が得意とする科目を子どもたちに教え、それがうまくいったかどうか、自分が講師としてしっかりやれているかどうかが、生徒の成績アップという成果となって跳ね返ってくるからです。
自分の教え方が正しく、生徒がきちんと理解をしてくれていれば成績はアップします。そこから生徒が意欲を持ち、さらに勉強しようという意気込みを持たせることができます。
例えば学校の先生が理解させられなかったことを、自分は子どもたちに理解させることができた、成績をぐんとアップさせることができた、こういうときに非常に強い満足感を感じるでしょう。
こういう喜びがあるからこそ、塾講師のアルバイトは楽しいといわれるのです。他のバイトではなかなか味わえない達成感と、先生と呼ばれる感覚、こういったことから感じる喜びは講師のアルバイトをやってみないとわからないものです。だからこそ、アルバイト、つまり、仕事ではありますが「このアルバイトは楽しい!」と長期で続ける人が多いのです。
塾講師のアルバイトは授業が楽しい
塾で講師として授業を行うときには、先生として授業の前の下準備が絶対に必要です。あらかじめ決められた時間をどのように使い、どこにポイントを置いて説明をしていくか、どんな表現を使えば子どもたちは理解し、納得してくれるか、これら全てを叶えるには事前の準備は必要不可欠です。
そして、実際の授業の中で、子どもたちをリードし、前を向かせ授業に集中させる。どうやったら真剣に授業を受けてくれるのか、どうしたら集中を持続してくれるかを授業中にも常に考え続ける。このように1回1回の授業が真剣勝負とも言えるものだからこそ、講師の立場でも授業が楽しいになります。
授業前も授業中も、そして授業後も常に子どもたちの顔を見ながら、一人ひとりの様子を観察し、全員の成績をあげて、学習への意欲を増進させる、それが塾の講師としての役割です。
授業をすることというのは、決して単純明快なものではありません。毎回毎回状況は異なり、決まった時間の授業中でも、子どもたちの様子は千変万化します。その授業中、常に子どもたちに目を配り、理解できていない子はいないか、この部分の理解は大丈夫か、次の応用問題に進んでも大丈夫か、絶えず考えながら授業を進めていく必要があります。
他の講師には真似のできない、自分独自の教え方もあるでしょうし、授業の進め方もあるはずです。講師である自分が能動的に授業の舵取りをできるからこそ、このアルバイトは楽しいものになってくるのです。
塾バイトは生徒との関わりが楽しい
このアルバイトをする中で、実に多くの子どもたちと接する機会があります。授業内容がわからないと隣の子にすぐちょっかいを出す子、もくもくと黒板の板書をノートに書き写す子、いつも眠たそうにしている子、毎回元気よく手をあげてくれる子。子どもたちの中には誰ひとりとして同じキャラクターの子はおらず、皆がそれぞれ違った持ち味で、授業に参加してくれます。
それゆえに、講師は子どもたちの性格や特徴を把握し、頭にインプットする必要があります。生徒ひとりひとりが最大限の成果をあげるために、どうやったら効果的・効率的にワンクールの授業を完遂させることができるか、それを考えるのも非常に楽しいことです。
また、授業が終わったあと、すぐに質問にやってくる子もいます。なかには、回答に窮するような、極めて難解な質問を投げかけてくれる子もいます。そうした生徒との関わりは、講師をしているからこそ体験できる楽しみです。
この関わりが病みつきになり、塾のバイトをきっかけとして、教員試験を受け、学校の先生を目指す人も少なくないと言われていますし、正社員として塾に就職する人さえいると聞きます。それほど、子どもたちとの関わりは楽しいものなんです。
学校の授業で聞けないことでも、塾なら何でも聞ける。そういったコメントを残す子もいます。それは、まさしく信頼関係が構築されているからにほかなりません。
まとめ
塾という存在はこれからもなくなることはないでしょう。生徒の数が減ったとしても、教える側が誠意を持って授業を続ける限り、子どもたちのニーズが衰退することはないと考えられます。
例えアルバイトの講師という身分であっても、子どもたちの信頼と希望を託されている以上、どんな授業もベストを尽くして取り組んでほしいと考えます。子どもが立派に成長し、受験を乗り越えられるよう、講師として一生懸命に働いてみましょう。