塾講師のアルバイトの個別指導って未経験でも教えやすい?
日本では、以前と比べて大学などへの進学率が上がっています。子どもを持つ親は、子どもの望む学校へ行って欲しいと思う人も多いでしょう。しかし、どのような学校でも入学の時には、試験を受験しなければいけません。
子どもが行きたい学校があっても、試験の段階で合格に必要な学力に足りていないと不合格となってしまいます。そこで、子どもの勉強のために塾を利用しようと考える人も多いでしょう。
塾講師のアルバイトは大きく個別指導塾と集団指導塾に分けられます。働いている人はバイトも多いということですね。この記事では、個別指導塾と集団指導塾を比較しながら、未経験者が塾講師のアルバイトとして働くことについて述べています。
個別指導と集団指導はどう違う?
個別指導塾と集団指導塾の違いには、いくつかあります。大きな違いは教える人数の違いです。個別指導塾では生徒が1人~3人の少人数で、講師も1人であるといったように少数対少数で授業を行います。集団指導塾では生徒が複数人に対し、講師が1人で学校の授業のような形式ということになります。
集団か個別、どちらの形式で講師のアルバイトをするにせよ、それぞれの特徴があり、メリットを考えた上で選択をする必要があります。また、どちらの講師でも未経験から働くことは可能です。塾業界は他の業界と比較すると働く人の平均年齢が低いです。これが未経験者でも講師として働きやすい理由の一つであると言えるでしょう。
個別指導塾の場合では、集団指導と比べ、生徒との距離が近くなります。そのため生徒がわからない問題などを、細かくチェックできます。同じ授業を行っても勉強の理解度には差が出てきます。
集団指導塾は同じ授業を複数の生徒が同時に受けるため、個人に合わせて指導を行うのが難しいです。そして集団指導の場合、生徒が授業中にはなかなか質問をしにくいといった点もあります。
個人指導であれば、わからない問題をすぐに質問することができるので、理解できなかった点を置き去りにしてしまうことを避けられます。個人のレベルを把握しやすいという利点もあります。長所や短所を見極めやすいため、生徒にあった指導を行いやすいです。個別指導塾の一番の特徴は上でも述べたように、生徒との距離が近いという点でしょう。
塾でアルバイトをするときに必須のスキルってどんなもの?
それは、教える内容についての知識です。講師が教える内容が理解できていなければ生徒に教えることは当然難しいです。そのため忘れてしまっている内容については、事前に復習しておくと良いでしょう。
ちなみに、塾講師バイトの求人で募集がかかりやすい教科が英語と数学です。英語か数学どちらか教えられるだけでも、塾講師のアルバイト求人市場では重宝されます。未経験者でもこれらの教科を教えることができると採用に有利です。
さらに、教える時にどれだけわかりやすく教えられるかも、当然キーポイントになります。自分の苦手な科目を担当になったとしても、それがいい方向に働くこともあります。
あなたが初めから簡単に理解できた内容より、試行錯誤して悩んだ結果、理解できた内容の方が、生徒がつまずきやすいポイントがわかるため、生徒にとってもわかりやすく教えやすいと評判の講師になれるという部分があるからです。
塾バイトに採用される前には試験が行われる場合もあるため、教えたい教科の復習をしておくと良いでしょう。どの教科を教えられるのかを聞かれるので、自分が自信を持って教えられる教科を事前に伝えておくと、どうしても苦手でやりたくない科目の講師になる可能性は低くなるのでおすすめです。
勉強を教える以外に塾講師のアルバイトの大事な仕事とは?
指導を行う時に勉強の知識以外で必要とされるポイントがあります。それは生徒と同じ目線で指導が行えるかといった点です。良い講師になるためには、生徒が何について悩んでいるのかを理解できる力が必要です。
わかりやすく言えば、コミュニケーション能力と言えるかもしれません。勉強の内容だけでなく、普段の生活についても考えてあげる必要もありますし、勉強の理想的な状態は、本人が能動的に続けられることです。生徒自身が受け身である場合と比較すると、勉強量に差が出るため成績の伸びにも影響が出ます。
本人が自分で進んで勉強ができるならば、塾や講師の役割はないのではないかということが言えますが、塾がただ勉強を教える場所というわけではなく、やる気を引き出してあげる場所と考えると、塾や講師にも大きな存在意義があるのではないでしょうか。
しかし、もっとも難しいのは、この生徒のやる気を引き出すことかもしれません。生徒が普段の生活の中で、ちょっとした悩みを持っているだけで勉強に手がつかなくなることはよくあります。
個別指導では生徒との距離感が近いという点を活かして、生徒と同じ目線を心がけることで、悩みなどを相談しやすい関係を築ける力が必要とされます。このアルバイトは未経験という人であっても、生徒の気持ちを理解できる人ならば良い指導が行えるでしょう。悩みを解決しながら、長所や短所にあった指導を行えることが個別指導塾では求められます。
まとめ
日本の進学率も上がっている中で、塾講師のアルバイトの求人も増加しています。その影響もあって、未経験の人でも、塾でアルバイトを行うことは可能です。
そして、個別指導塾のポイントは生徒との距離が近いということでした。また、塾でアルバイトをすることを目指す人に求められているのは教える内容だけでなく、普段のことについても相談できるかどうかなどもあります。そのため未経験であっても、生徒の目線で考えた指導を行っていきたいなどの気持ちを伝えれば、アルバイト採用のときにアピールになるでしょう。