「指導形態」カテゴリに属する塾講師用語集
指導形態
- eラーニング
PC、DVD、デジタルテレビ、インターネット、メール、電子会議、ビデオ配信などの、情報技術を使いながら学習することを指す。学習用の教材と、学習管理システムの2つからなる。
自由な時間・場所で、自分のペースに合わせて、比較的低コストで学習できるなどのメリットも多いが、学習意欲の継続が難しい、教師やほかの学習者との交流が持ちにくい、その場で質疑応答をすることができないなど、デメリットもある。
- 映像授業
映像教材を見て授業を受けることを指す。
映像教材には、実際の先生が板書しているところを収録した映像をみるもの、衛星中継を使いライブ授業をリアルタイムでみるもの、アニメーションが解説した映像をみるものなど、様々な種類が開発されている。また、映像授業にチューターをつけて、映像と人が連動しながら授業を行う形式のものと、生徒が独力で映像をみて学習するものがある。
- 家庭教師
家庭で勉強を教える教師である。国家資格ではない。
家庭教師の良さは、面倒見の良さ、融通がきくところ、塾まで通わなくても良いところなどが挙げられる。一方、個人で請け負うことが多いこともあり、研修制度などにより授業品質を上げる取り組みがなされていなかったり、個人単位で動いているため入試情報、学校情報などの蓄積があまりなかったりする場合もあり、家庭教師の善し悪しは、その先生自身の個人的な資質、経験にかなり依存している。授業料は塾に通う場合より高いケースが多い。
- 自立学習
読んで字のごとく自立的に学習することを指す。学習塾における自立スタイルの授業とは、先生による直接的な指導時間が短く、生徒が映像教材やプリント教材を自分で進めていくスタイルのことを指していることが多い。
自立学習は授業料が安いことや、自立スタイルに向いている生徒にとっては自分のペースで進められるメリットもあるが、単なる放置と紙一重の部分もあり、まだまだ業界全体で自立学習スタイルの授業が確立しているとは言い難い。
- グループ指導
集団と個別指導の中間のようなスタイル。
基本的に集団授業と同様で講義形式で進めるが、4~10人ぐらいの小規模でクラスが編成され、質疑応答などはある程度生徒一人ひとりに合わせて応対していく。
- コーチング
人材育成のための手法。「コーチ」(COACH)とは馬車を意味し、馬車が人を目的地に運ぶところから、転じて「コーチングを受ける人を目標達成に導く人」を指すようになった。スポーツ選手への指導方法として発達してきた経緯がある。
馬車という乗り物は、自分で進むスピード、行く先を決めることができるため、コーチングを受ける側が自発的に考え、行動するように促すというニュアンスがコーチングにはある。逆に、トレーニングは「トレイン」(TRAIN)から派生していると言われ、電車は馬車と違い、行くスピード、行く場所も決まっているため、自発性を引き出すというニュアンスは弱く、一定の型にはめて指導するスタイルを連想させることが多い。
- 個別指導
先生1名に対して、生徒1~4名ぐらいまでの指導スタイルのことを指す。
過去、学習塾と言えば集団指導専門の塾を連想させたが、この10数年で、生徒ごとの理解度に応じたきめ細やかなサービスに対するニーズが増加し、それに応じて個別指導専門の学習塾も増えてきた。一般的に、進学校への合格を目指す場合は集団塾、あまり成績が良くない生徒の場合は個別指導塾というイメージが強かったが、近年は学力が高い生徒も自分のペースで進めたいというニーズで個別指導専門の学習塾を選ぶというケースも増えてきている。